真空管の交換

2021年3月現在、コロナ対策で、大声での会話を控えていただくために、BGMは流さないようにしています。

お聴きになりたい方はスタッフまでお申し出ください。

その際は、マスクを着用し、お静かに鑑賞していただきますよう、お願い申し上げます。

音の左右差が気になってきました。

右が大きいので、右の真空管を左に、左の真空管を右に差し替えてみたところ、左が大きくなりました。

真空管の劣化が原因だと推定されましたので、新しい真空管に交換することにしました。

 

使用中のアンプはエレキットのTU-879Sです。

現在使用中の出力管は、6L6GCですが、6L6の他に、KT88、KT66、EL34が使えます。

どれも、ギターアンプの出力管にも広く使われているため、現行新品が入手しやすくなっています。

 

左右差の原因が真空管(出力管)であることを確認するため、新品のマッチドペアを選びました。

(これで左右差が解消されないのであれば、他の原因を探らないといけません)

 

思案の末、標準的と思われる、エレクトロ・ハーモニクスのEL34にしました。

http://www.electroharmonix.co.jp/tube/eh_el34eh.htm

エージング無しの新品です。

音出しの結果、やはり左右差は解消され、定位もしっかりしてきました。

それどころか、音場感も随分違います。

 

これに比べると、今までの6L6GC(SOVTEC)は、図太さと勢いだけが勝っていて、その他は完敗です。

以前は、同じくエレキットのTU-870Rを使っており、TU-879Sに変えた時には、グレードアップしたはずなのにそれほど変わらないと感じ、内心落胆していたのですが、今回真空管を交換して、かなり音質的に向上しました。

ようやくポテンシャルを発揮したというところでしょう。

問題があるとすれば、微細な音も拾うようになったため、レコードのノイズが気になることです。

レコードを洗浄しないといけませんね。

 

現在、手持ちのスピーカーはJBLのA820と、ビクターのSX3Ⅱですが、SX3Ⅱとの相性が抜群に良いです。

 

先述のように、エージング無しの新品管ですから、まだ少し音がざらざらしますが、コロナがおさまるころには、良い塩梅になっていることと思います。

その際には、私の手が空いている限りは毎晩、ロビーにてビートルズを中心としたレコードコンサートをやりたいと思っています。

いましばらくお待ちくださいませ。

 

なお、アンプ本体は普段、お客様の目に触れないバックヤードに設置しております。