真空管アンプの試聴

オーディオマニアの先生と、このたび入手した真空管アンプを試聴しました。

 

こちらの真空管アンプは、エレキットのTU-870という機種です。

完成品ではなく、パーツのセットを自分で組み立てるものですが、組み立てて長年使用されたものを中古で購入しました。

 

真空管は、6BM8という複合管を2本使用します。

出力は、カタログによると2W+2Wです。

今日はこのアンプと、ベリンガーのVS1220というPAスピーカーを合わせました。

https://www.electori-br.jp/products/590.html

PAスピーカーなだけに高能率で、サイズが大きいので音に余裕があります。

JAZZは、MJQとビル・エヴァンス・トリオ。

量的には十分な低音。ウッドベースの迫力があり、ヴィブラフォンやピアノの高音の抜けも良い。

 

クラシックは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番。

さすがに分解能が不足している印象で、沢山の音が混然としてしまう。

オーケストラには不向き。

 

オールドロックはビートルズ、青盤。

こういう音を聴きながらレコーディングしていたのかもと思うぐらいのハマり方。

これはぜひ聴いてほしい。

低音不足という評価も散見されるTU-870ですが、VS1220でもJBLのA820でも、十分すぎるほどの低音が出ます。

迫力も十分です。

もしかしたら、前オーナーが手を加えておられるのかもしれませんが。

 

オーケストラ以外は、なかなか良い音で鳴ります。

少しホワイトノイズが気になるのが、玉に瑕といったところです。

 

この小型アンプがこんな音を出すのかと、とても驚きました。

皆様にも味わっていただきたいと、本当に思います。

ぜひ、足をお運びください。